『鳳蝶』

「もしこの恋がうまくいかなかったら、霞橋から…飛び降りよ？」

失恋でついた傷が癒えない自分にそう問いかけたのは、同じく恋がうまくいかない2個下の後輩だった。

互いの傷を舐め合うかのように、放課後は二人で近くのショッピングモールへ出かけていた。

いつものことだった。行く予定だった回転寿司のチェーン店前で二人は秋の風を薄いとも厚いとも言えない制服で受けていた。
彼女は言った。
「好きな人…今月誕生日で…プレゼント代が必要なんだ。」
はっとした。私はなんて愚かなんだ。
あろうことか人で開いた穴を人で埋めようとしていたのだ。
私は先輩として恋に共に立ち向かう仲間として間違いに気付かされた一人の人間として言い放った。
「俺が寿司代出すから…誕生日プレゼント買いなよ。しっかり渡すんだよ。」

後日、彼女は全く違うマッシュとイチャイチャ歩いていた。

ところで、某中卒のつまらない台本いつ完成すんの？