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年のセ!真冬のSUZURIの裏話!

この記事は ペパボデザイナー Advent Calendar 2018の9日目です。


朝晩冷え込むようになってきましたね。
こんにちはSUZURIのデザイナーの@putchomです。
SUZURIとは画像をアップロードするだけで簡単にオリジナルグッズを作れるいい感じのサービスです。

SUZURIについて

今回は年の瀬ということで、振り返りとして、今年主に自分が携わったSUZURIの新アイテム「アクリルブロック吸着ターポリン」リリースに関するお仕事の裏話をお話しようと思います。

SUZURIのアクリルブロックと吸着ターポリン

なぜアクリルブロックと吸着ターポリンを出したのか?

まず、今回、SUZURIからアクリルブロックと吸着ターポリンといったアイテムを出すに至った経緯としては、様々なクリエイターさんと話すうちに 「自分の作品が着たり身につけたりするものに乗っているのは媒体としてどこか違和感がある」 という課題を感じているとわかってきたことが一つの要因でした。

そこで、新しく作品がアートとして自然に乗るための媒体をアイテム担当ディレクターのペコロジーとスリスリ工場の担当の方と調整しながら探っていきました。

そこで目をつけたのが「アクリルブロック吸着ターポリン」です。

吸着ターポリンについては前からサンプルを工場の方から頂いていて、ずっとSUZURI事業部の壁に張り付いていたものを調べていくうちに 「NASAの新素材を使っている」・「運動会のテントにも使われている防水性」・「貼り付けたり剥がしたときの感触が気持ちいい」 ということで、チーム内で「未来を感じる新素材かもしれない!」とどんどん盛り上がっていき、魅力さえ伝われば受け入れてもらえると感じて出すことを決めました。

貼ってはがせるSUZURIの吸着ターポリン

※ このように何度でも貼ってはがせます。従来のポスターに必要だった画鋲などが全く必要ありません。何よりNASAの新素材ということに惹かれませんか?

また、アクリルブロックについては、「背景が透明なものに印刷したときに作品が違う見え方をする面白さ」 に魅了されました。さらに形状が正方形というのも、Instagramのようなあえて設けられた制限のような気がして魅力的なアイテムだと確信して出すことを決めました。

詩が印刷されたSUZURIのアクリルブロック

※ 同僚のminneデザイナー@shikakunの詩が印刷されたアクリルブロック。陽の光がアクリルブロックを通ることで、詩が影として落ちる。美しい・・・。

これらのアイテムは先述の「自分の作品が着たり身につけたりするものに乗っているのは媒体としてどこか違和感がある」という問題を解決し、 「グッズ」ではない「アート」としてのモノを作りたい需要 に答えられるのではないかと確信し、満を持して世に出すことを決めました。

ボディの調整とプレビュー画像の作成

SUZURIでは最近クリエイターさんにお届けする「モノ」とその「印刷」には特にこだわっていて、妥協はしないように工場の方と調整しています。

アクリルブロックは様々なボディサンプルを取り寄せたりしながら、なかなか思うようなモノに出会えなかったのですが、ようやく出せるものを見つけました。しかし次は印刷がうまく乗らないといったトラブルが起こりましたが、それも乗り越え、ようやくリリースできるクオリティに持っていくことができました。

そしてその後は皆さんが普段見ているプレビュー画像を作成していきました。
SUZURIではこのプレビュー画像の作成が割と難しく、クリエイターの皆さんがどんな画像をアップロードしようとも最大限良く見えるように、また実際に届くアイテムと遜色ないようなリアリティを研究してアイテムを撮影し、作成しています。

アクリルブロックはこれまで出してきたアイテムと違い透明なので、その透明度や作品が印刷されたときの質感、反射をうまく表現し魅力を伝える必要がありました。そこで、実際にイラストがプリントされたアクリルブロックを観察し、どのようにイラストが歪んだり反転して面に張り付いていくのかを観察して、Photoshop上でイラストをマッピングしていきました。画像の曲げ方とマスク部分、座標を指定してエンジニアさんと協力して作成していきました。

Photoshop上で再現されるSUZURIのアクリルブロックプレビュー

このように様々な面に画像をマッピングしていきます。イラストはサンプルのデザインを提供していただいた、電Qさんのもの。

この面へのマッピングが1枚の画像アップロードによって自動生成できるようになったときにとても感動したことを覚えています。
そして透明感を再現するために実際に出力される画像も透過pngの場合は後ろが透けるようになっています

アクリルブロックが透過する様子

余談として、SUZURIにはステッカーの「貼ってみる」ボタン、缶バッジの「100円玉と比べる」ボタンなどの商品の魅力やスケール感を伝わりやすくする機能があるのですが、今回はボツになりましたが、アクリルブロックで出たアイデアとしては「車窓に置く」というものがありました。
「アクリルブロックの透明感がわかるためには後ろでなにか動かせばいい」ということで、車窓にアクリルブロックを置き、景色がどんどん流れていくといったものです。Chemical BrothersのStar GuitarのMVみたいな。

特設サイトの作成

そして新しいアイテムの魅力を伝えるためにクリエイターとコラボした特設サイトに着手しはじめました。

SUZURIの新アイテム吸着ターポリン&アクリルブロックリリース記念クリエイターコラボ企画 ∞ SUZURI(スズリ)

まず、今回はSUZURIインテリア・アートアイテムの創世記(genesis)ということで、特設サイトを考えていきました。(ちなみに特設サイトのURLも/genesisとなっています。)

気づかれたgenesis

※ m7kenjiさんに気づかれたgenesis

そしてサイトのテイストは、

  • どこか未来を感じる(ターポリンという新素材から)
  • 創世記(原初的な感じ)

というところから、初期インターネットのスタイルシートが当たっていないリンク色のような文字色で原初感をだしつつ、未来的なグラデーションの色面を配置した見た目にしました。
また、これは毎回意識していることですが、何よりもクリエイターさんの作品が映える、商品の良さが引き立つようなレイアウトや構造を考えました

トップでは寿司のベルトコンベアーや生産ラインのように商品が流れてくると未来を感じさせることができるのではないかと考えてそうしていて、また、パララックス効果で背景のグラデーション色面が動くようにしたのもアクリルブロックの透明感を際立たせるための技法だったりします。

そして何よりもそんなことを考えながらサイトを作っている最中に様々なクリエイターさんからどんどん度肝を抜かれるようなデザインが送られてきたり、期待感が伝わってきて、「これは半端なサイトはつくれないし、こっちも本気でやるぞ」という気持ちになれたのがよかったなぁと思います。

Takurou OkuyamaさんのARで音楽が流れる吸着ターポリン

Takurou OkuyamaさんのARで音楽が流れる吸着ターポリン。そうきたかー!ヤバいものが送られてきたなー!これはヤバイぞ!ヤバイ!と思った。

SUZURIもクリエイター

Sawai ShingoさんのTwitterから。こう言われるまで考えてもなかったけど今後もそれくらいの気持ちでやっていくぞと思った瞬間。


以上SUZURIの「アクリルブロック&吸着ターポリン」のお仕事裏話でした!
2019年もクリエイターのみなさんが「ちょっと作ってみようかな」と思えるようなアイテムを出していけると幸いです。

しれっと最近両面印刷にも対応しているのでこれからにご期待ください。

そして2018年最後はさらに新たなアイテムコーチジャケットがリリースされて、12月13日18:00まで1,000円OFFセール中です。

SUZURIのコーチジャケット

今回リリースした「コーチジャケット」についてもいろいろ考えて皆様にお届けしているのでまたどこかで裏話をお伝えできればよいかなと思っています。

ちなみにSUZURIでは事業拡大につき現在デザイナーを募集しています
この話を見て興味を持って自分もこんな仕事やってみたいなーと思っていただいた方いましたらご応募お待ちしております。

SUZURIのようす

この写真は今年撮った一番好きなSUZURIチームの写真です。

次回は、同じSUZURI事業部のデザイナ、@maruyanmaさんです。

こちらもお楽しみに!

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