Inspired by Alessandro Cortini’s BATTICUORE.
BATTICUOREは、イタリア語で「鼓動」や「どきどき」のような意味です。
タイトルのI cinque sensiは、「五感」。
こちらもアルバム、AVANTI（前へ）やSCURO CHIARO（明暗）の中で大好きものの一つ。
アルバムタイトル「VOLUME MASSIMO」は、「最大音量」という意味です。
英語と似ているから少し分かりやすいような。
ここでは、作品も作るし、音から見える色も付けるし、感じてほしいし、イタリア語かなり出てくるので、皆さんも楽しく語学を学んでみてください。
曲の初めに心臓の音が数回鳴り、そして砂埃が舞うような音と低い音に包まれます。
NINのBlack Noiseも大好きだけれど、こちらも大好き。
あと、NINさんとAlessandro Cortiniさんが好きであれば、何度も言ってしまっているけれど、、
Iosonouncaneさん、、めちゃくちゃ良いです。大好きです。
大好きしか言っていませんね。笑
仕方がないです。ああ、この方々の演奏を実際に聴きたい、、

さて、タイトルになぜ「五感」を付けたかと言いますと、
五感と記憶の繋がりをものすごく面白く感じているからです。
そこには、記憶がふっと舞い降りてくる瞬間があり、美しいものです。
例えば、私たちには”日常”や”習慣”というものがあります。
そこに何でもいいです、記憶の元になる出来事や出逢いがあり、それが炎のようにパッと消えたり、それが自分の人生の一部になったり、ずっと沁みていたりします。
視覚は、記憶に残りやすいような気がします。自分の目で見て脳に残ります。
今は幽霊が怖いことがなくなったんですけれど（多分ホラー映画観たらまたしばらく怖くて眠れなくなると思うから観ていないだけだと思います。笑）、子供の頃に呪怨が流行りました。幼い頃の記憶というものは強いショックを受けると記憶に残り続けているというか、33歳になった今でもやっぱり白塗りで目玉が真っ黒でそれが髪の毛の間から除いている映像は怖すぎます。また、３歳くらいの頃に横浜から那須に引越してきて、両親と観た奴隷の映画（タイトルは忘れてしまいました）は今でも思い出すと息が苦しくなります。
もう一つ怖かったのは、ゲゲゲの鬼太郎の枕返しの巻もそうだけど（確か前にこの事については書きました）、「笑ゥせぇるすまん」これは、雨で雷の夕方だったと思うのですが、一人で家でお留守番をしなくてはいけないのに、そのアニメを観て怖くて怖くて仕方なかったもの。
記憶は鼓動まで左右してきます。トラウマと似ていますね。楽しい記憶を思い出すとニヤリと笑うのとも似ています。そうなのかもしれません。
今はホラー映画は観ないようにしています。幼い頃に、怖い思いをするのにまた観てしまうを繰り返す。
あとは、自分の人生の中から去っていった人も今もいてくれる人も、誰かと笑い合った日を思い出すと幸せになります。
聴覚は、特に今も聴いている音。それは、都会での生活に疲れた時には誰もいない横浜の秘密基地で聴く自然の鳴き声や早朝や夕暮れの海の音を思い出してはメンタルを休めています。私はこの聴覚という感情にすごく揺さぶられる気がします。放課後のチャイムの音、小学校の頃は掃除の時間にクラシック音楽をずっと聴かされていたり、10代の頃の甘酸っぱい恋の歌は今聴くと、ちゃんと青春の中にいたんだなって思います。ある人がその時の音を聴くと涙が出てくるのはまだ完全に傷が癒えていないからもしれません。瘡蓋にはなっているのは分かるけれど、まだ蓋の下がじゅくじゅくしているから、その音を聴くと切なくて涙が出てくるんだと思います。もっと時間が経てばきっと完全に塞がり、綺麗な肌に戻るんだと思います。時間というものは存在しているのかいつも疑問に思うけれど、日が経つにつれ、心も楽になっていくんだと実感できていて嬉しいです。

例えば、何か映像を見たり、芸術を感じたり、音が聞こえたりします。
私たちは、蓄積されていく記憶の中に生きていて、その度、五感が働いては個々の記憶や経験の中で感じ方が変わってきます。
それぞれの価値観や経験、感じ方を共有していける事がすごく面白いなって思います。

記憶を五感で感じる。