Avril 14th

Aphex Twinの好きな曲から。

楽譜は、横に読んでいく。
たまには、視線を変えて弾いてみると作者の変わらぬ心が見えるよ。

♩

ある夕暮れ、温かい風が吹く。
なぜかその隙間からは希望が差す。
ただただ、私を前へ導いた。
はだしで駆け抜けた。
運、学び、気づき、愛を与える。
命は尊い。
のはらを馬たちが走り出す。
人と人が共に歩んでいく。

♩

非我の世界（外界）から身体の中に入り込む何かしらのものを感じて。
内界（人間の心や自我）に入るものは、目に見えないものだけれど、意識を呼び起こすために身体という外界に触れることもある。

例えば、水という物質が喉を滑った後、心臓や肺をつーと細く通り抜け、胃に落ちる感覚。
それは身体に灯っている温度に広がり、また自分の体温へ戻る。

入ってくるもの（食べ物、飲み物、気持ち、経験など）で自分が作られる。
それは、心や身体。

風が吹くと、空気を吸っている感覚を取り戻す。
季節を身体に取り込む感覚。
春の花が目の前に現れてきて、景色が変わる。

意識がさらわれることがある。
風が吹けば、伸ばした髪が過去に乗って靡く。
髪を伸ばす理由は、生命の成長を感じるため。ゆっくりと、気づかないうちに。
目を覚ませばまた栄養が身体に染み渡る感覚。

人生は小説の上にあるような。
幸せは時に平等に行き渡らず、苦しめる。意識を邪魔され、心的外傷が長く続く。
それでも、人はそれを求めていく。風の中で、共に踊るために。
「La vita è bella.（人生は美しい）」
映画の中で夫婦役を演じるRoberto BenigniさんとNicoletta Braschiさんは実際もパートナーなのです。
イタリア映画らしく、強制収容所の中での生活も陽気なシーンがいっぱいあるのだけれど、
これはその状況をまだ理解できない幼い息子へ大きな愛を示した父の姿です。
父も一人の人間。いつこの命を無駄にされるか分からない状況の中、必死に小さな命を守り抜く、愛のお話。

どろどろした気持ちも綺麗な水になる。ってドキュメンタリー映画の中での一言。
人を許す心。それも自分を愛すること。
人を愛することは、形であってもなくても良くて、大切なのは気持ち。

この半年は、目に見えるものだけが進んでいるものではないことに気付かされる。
停滞する時期も苦しいと思ったけど、なかなか表面上で動きがないとしても水面下できちんと動いてた。
真っ直ぐ生きること。自分の中に嘘がないなら、それが自分の中の真実。
それは行動で示さないと伝わらないこともあるし、見えない糸と糸とが繋がって察してくれていることもある。

部屋を見渡す。大きな空の下に存在する、小さな空間の一つ。
空の下に広がるのは、私たちに与えられた大地であり、運命。
それを活かすも殺すも、与えるも奪うも、自分達次第なのかと感じた。
こんな小さな空間の中に、個々の生が詰まってる。
生活の中に心の表れが存在してる。
与えられた大地の上に環境から守るため、精神を保つため、愛を育てるために家を建てる。
予定より長く寝てしまって、その日に選んだ服が散らばったまま外出する時もある。
でも、それは帰ってきて片付ければ自分の心が乱れているのではないなって感じた。
見えない部分こそ、本当の自分自身が存在しているんだろうな。
一つの空間は身体と似ていて、内界と外界がそこには存在してるね。
ある意味、丸の中に丸が存在してる。

♩

ある夕暮れ、温かい風が吹く。
なぜかその隙間からは希望が差す。
ただただ、私を前へ導いた。
はだしで駆け抜けた。
運、学び、気づき、愛を与える。
命は尊い。
のはらを馬たちが走り出す。
人と人が共に歩んでいく。

♩

誰もが安心して愛されていいし、愛してもいい。
そして、その愛をまた大切な人へ分け与える。