punto
イタリア語で、「点」という意味です。

この点の意味合いは、自分の中の本質を表しています。
前に、階段があるから両脚でのぼることが重要ではないと書きました。
人へ伝える事には、様々な方法があります。
それが詩的だったり、音楽だったり、視覚的だったり、態度だったりします。
特に態度だったら、人それぞれ性格や表現方法が違います。
1があれば無限に存在します。
みんな違うのは当たり前で、それは個性に繋がる。
みんな違うから美しい。
その人の持っている外見という表現や、その場で起こした態度という表現方法が重要ではなくて、
大切なのは、色々な鎧を覆っていたり、言葉が足りなかったりしても、
その言いたい本質的な部分が伝わっていればいいのかな感じました。
私はその場で驚く事があると、まず冷静になる時間を求め、対応できなかったり。
そうしている内に、時間は過ぎる。
言葉の選び方を間違えたり（間違っている事はない事を前提にして）、
大きな態度になってしまったり、プイッとしてしまったり、人それぞれ感情の形も違うのです。

言葉が真っ直ぐ出るから本当ではない事もある。
だから、目、口、眉毛、身体の傾きがそれを語ってる。
怒りながら美味しい！って言っても、美味しいと言いたいんだと分かるし、
泣きながら大嫌いと言ったら、本当は好きなんだって気付く事もある。
ただ、素直になれた時、そのままの言葉を伝える事も大切だと思いました。
なるべくその人の表現方法に理解を示し、そこに対応できればいいなと感じますけれど、
感謝をしたいから、「ありがとう」と言う。
真っ直ぐ伝えていければいいけど、人に寄って個体距離が違うからそれって難しい。
だから、少なからず私は鍵をかけず、まず受け入れるようにしている。

3歳の時にある映画がきっかけで自分が生まれた事に気付いてこの世界にいる事を受け入れるのに本当に時間がかかった！
小学生の頃は、夢の中を彷徨っているような気分だった。
「現実とは何？」っていつも思っていたかも。
3年生か４年生の頃、色が好きだったから図工で使った絵の具をパレットの上に残しておいていたら、
担当の先生にみんなの前でそのパレットを取り上げられてひどく怒られた事に私はどうしても理解ができなかったり。
先生が言いたかった事は、「授業で使ったパレットは綺麗に洗って雑巾で拭いて鞄にしまう」という片づける習慣の名の教育を教えたかったんだと思う。
でも、私はその無造作に残った絵の具を眺めるのが好きだったの。先生の本質も理解しようと思ったら楽になった。
沢山の無垢な個性を持つ子ども達に「教える」と向き合う事は簡単な事ではないね。
教育ってとても深いものです。
どうやったら、子どもという大先生たちと私たちは心を通わせる事ができるか。
それは、教えて教えられるとても神秘的で限定的な環境だという事も。
育ってしまえば、大人になる。
ただ、「大きい人」「小さい人」のように身体的な成長ではなく、学びと成長を与えられる「大人」という存在でいたいと思いました。
それぞれの点という本質部分に語りかけられるように。

だから、要点に気付いてくれる人たちがいる事が自分に光を与えてくれるのではないかと思いました。
そう思ったら、何も動じる事がないのかも。
自分という光の周りには経験や意識、感情が囲っていて、その周りを臓器や血管、肌や毛が覆っていて、その上にまた衣類など沢山の鎧があります。
重たいよね。
内に秘められた魂に耳を傾けてくれる存在たちに出逢う事はとても大切だと思いました。

恥ずかしい事はなくて、間違っている事もなくて、
その魂で伝えたいという真っ直ぐな気持ちや真の心が相手に届く事が、大きな希望という光に繋がると思いました。

自分の中にあるものが、本来の自分の姿だから。
だから、否定はせず、その人の持っている本質に耳を傾けて、包み込んで深い理解を示すのです。