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美食家のサメには悩みがありました。
それは好物である海鳥を狩る時に、海面に背ビレが出てしまうせいで、海鳥に気づかれ逃げられてしまうことでした。
サメはどうすれば背ビレを出さずに海鳥を狩れるか、ずぅーっと考えていました。
するとそこに、魔女のタコが通りかかりました。
でっぷりとしたタコが視界に入ったその瞬間、サメの口からヨダレが垂れました。
海鳥には味が劣りますが、タコもなかなかに美味なものです。
一口がぶりと齧り付いてしまおうとしたその時、魔女タコが触手を突き出し言いました。
「待て。私はお前の悩みを解決する方法を知っているぞ」
その言葉に、サメはあんぐりと口を開けたまま動きを止めました。
「背ビレで存在がバレるというならば、その背ビレを隠してしまえば良いじゃないか」
そう言って、タコが取り出したのは大きな魔女の帽子でした。
「取り引きをしようじゃないさ。この背ビレ隠し帽をお前さんにやる、その代わり恩人の私のことを食べるだなんて言わないよねぇ?」
サメはタコから帽子を受け取りました。
取り引き成立です。
さて、さっそくサメは海面までのぼってゆき、美味しそうな海鳥を見つけました。
今こそ、タコにもらった帽子を使って狩りをする時です。
サメは意気揚々と帽子を背ビレに乗せました。
するとどうしたことでしょう!
サメの周りでまたたちまち虹色の渦が巻き起こり、軽やかな音楽が鳴り、光が溢れ出しました。
そうして気づいた時には、サメはフリフリにカラフルで珍妙な衣装に身を包んでいたのでした。
「さざめく波は、勝利のセレナーデ!シー、ブルー!」
そんな訳のわからない決め台詞まで口をついて出てきます。
サメの姿を見た海鳥は驚き飛び上がったかと思うと、空高くから怪訝な目でこちらを見つめます。
恥ずかしくなったサメは急ぎ海に潜って、魔女タコを探しました。
一方、穴蔵で魔女タコは不気味な笑みを浮かべていました。
「ふふふふ...これでお前さんも魔女っ子さね。その魔法は、その帽子が満足するだけの善行を積むまで解けんよ。ふふふふ、ははははは...!」
そこのあなたも、魔女の取り引きには裏があるということを、ゆめゆめお忘れなきよう。
サイズ | 最大高さ (mm) | 最大幅 (mm) | 厚み (mm) |
---|---|---|---|
50x50mm | 50 | 46 | 3 |
70x70mm | 70 | 70 | 3 |
※ 最大高さ・幅はアクリル部分(余白、チェーン穴まで含む)のサイズです。
※ ネコポス(ヤマト運輸) は「クリアファイル9点」「アクリルキーホルダー(50x50mm)3点」「アクリルキーホルダー(50x50mmと70x70mm)2点」「アクリルキーホルダー(70x70mm)2点」「アクリルスタンド(50mm、70mm、100mm)2点」「アクリルスタンド(160mm)1点」までのご購入時のみ、利用することができます。