ある日の犬の散歩中、道ばたに
不思議と目をひく花をみつけました。

調べるとそれは『アツミゲシ』という栽培してはいけないケシ科の植物でした。

もともとヨーロッパ南西部や北アフリカに分布し
その繁殖力の強さや種の小ささから輸入肥料などに紛れ込み世界各地に広がったそうです。

日本でも1964年に愛知県の渥美半島で自生・繁殖しているのが見つかり『アツミゲシ（渥美罌粟）』という名前に。

畑や道ばたに自生することが多く、見つけたら
警察か保健所に連絡するルールだったので私も電話をかけ、
除去の報告をもらい翌日見に行くと

まだまだたくさんの花が取り残されて元気に咲いていました…！！

そのとき人間側の都合以上に
この花の美しさや生命力に心がかたむき、

雑な除去をすり抜け堂々と咲く姿を
目をこらして丁寧にスケッチしました。

そこに生えてはいけない花だとしても
素敵だなと思う心は自分の中で大切にしたいですね。

はじかれものの花と1匹のハムスターが出会って心を通わせているようなこの絵には、そんなメッセージを込めています。

また、目の周りに白い模様があり
メガネをかけているように見えるこの子は「セーブルハムスター」という種類。

アツミゲシの花の中心部とも、なんだかすこし似ていますよね。