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能　鵜飼／うかい
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鵜飼とは、鳥の鵜（ウ）を船上であやつって魚を獲る、漁法のこと。
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甲斐国（かいのくに＝山梨県辺）石破川（いさわがわ）のほとりについた旅の僧でしたが、宿をことわられ、御堂で一夜を明かすことに。そこへ、鵜使いの老人があらわれます。
僧侶は、以前このあたりで泊めてもらった鵜使いのひとに似ている、と話します。が、老人は、その鵜使いは禁漁区域で鵜飼をしたので、罰として地元のひとたちに水中へ沈められて、殺されてしまったと言います。
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老人は、実は自分がその殺された鵜使いの霊なのだと正体をあかしました。
老人は鵜飼のようすを再現し、やがて夢中になります。鵜が魚を追い回し、のみこむのが面白くてしかたないようす。
やがてかがり火が消え、老人は冥土へ帰らなければと嘆いて消えますが、以前僧侶を泊めた功徳（くどく）で救われることになります。
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鵜を御して、漁という殺生に喜びまで感じているように見える鵜使いですが、鵜たちを道具ではなく生き物としてこころを通わせていれば、このように飛行もできたかもしれません!! 地獄から極楽へ向けて、鵜たちとたのしい飛行です。